拝啓、親愛なるYGGオーナーズクラブへ

Jpn1 JBCレディスクラシック優勝!アンモシエラ号

 

 さすがに翌日仕事では佐賀まで行けなかった!悔しい!と思わせる結果でとてもうれしい。ありがとうアンモシエラ。

 「もちの木賞」を勝ってから出世レースだ、今後も楽しみだと言われてきた。その後に牡牝混合でブルーバードCを勝ち、羽田盃を2着・東京ダービーを3着と同世代のダート牝馬でNo1の実績と経験を積み上げてきたことがこの結果に繋がったのは間違いない。ダート短距離はOPでも牡牝混合戦で牝馬が勝つことはそれなりにあるが、それ以上の距離特に1800m以上では牝馬が牡馬に勝てる例はかなり少なくなる。上位クラスだとなおさら。
※キムラヨウヘイ氏 JBCレディスクラシック予想
http://blog.livedoor.jp/sguw/archives/2598103.html
長ければ長くなるほど難しくなるので、その中で2000mを戦ってきたアンモシエラは強さ経験値ともに同世代からは飛び抜けている。しかも牡馬たちがなさけないので逃げる形になり、牡馬に標的にされるキツいレースになってきたことも呼吸系や筋肉系への刺激になってより強い馬に育った思う。3歳ダート路線ではビッグタイトルを少しの差で取り逃したけど…それすらもJBCを獲るまでの道筋だった。

 マリーンCをフランス帰りの出遅れ突っ掛けに潰されて、ダート牝馬No1とみられていた1倍台での敗戦。とんでもないハイペースで逃げて互いにつぶれる形。しかしフランス帰りが3コーナーで潰れると、アンモシエラは最終直線まで粘る強さを見せた。勝ち馬とは大きく差を空けられる結果になってしまったが、休み明けで苦しい競馬をしたことで心肺機能や筋肉にいい刺激があり展開も含めて次につながる良い負け方と言ってもいいだろう。ハイペースの逃げを貫いたことがレディスクラシックの展開に繋がったとしたら、あの競馬をした坂井を結果的には責められずむしろいい繋ぎをしてくれたと思う。あの展開で引く道理もないし。

 JBCレディスクラシック。ダート牝馬路線の「いつもの面子」が集まった日本最高峰の舞台。昨年覇者のアイコンテーラー。前哨戦を制し2年連続2着のグランブリッジ。前走の勝ち馬テンカジョウ、レパードSを制したライオットガール、地方重賞を制しているキャリックアリードにアンティキティラと唯一のダート牝馬の祭典にふさわしい出走馬たちと戦うことに。アンモシエラは納得の4番人気で出走。
 レースは行きかけたアイコンテーラーが、外から主張したアンモシエラを見て控える形。前走の1000mを1分1秒で行く破滅型の逃げで走っていたことが影響したか、競りかけてくる馬はいない。前が飛ばしているという認識からスローでも差を開けて逃がしてくれる。年長の馬も行けるなら行ってもいいが前に馬を置いて2番手3番手で運びたいタイプなのもあり、1分6秒での楽逃げ。ほぼ同じレース距離でも5秒も違う1000mの通過タイムで、同じ距離を走っても疲労感は軽く感じられたと思われる。落ち着いたペース、コーナーも多く息も入る展開で、世代ダート戦の上位を走ってきた馬を53kgで逃がしては物理的に後ろが間に合わない。そんな勝ちパターンに持って行けたというのがまさに展開の利。

 絶対に逃げると決めていた、そんな鞍上の言葉通りに主張したものの、アンモシエラのイメージから無理に付き合って潰しに来る馬はいなかった。出資者からすれば「師が言っていた逃げなくても良い、とは??」というスタートだったけども、決め打ちで先頭に。1週目は定石通りに場慣らしのトラクター1台分外を回し、残り800m~700mで仕掛けると4コーナーではインをぴったりと周ることで後続に距離ロスをさせる形を強いて、道中作ったリードを保ったまま4馬身差の勝利。「ギャンブルだったが最後はインを通そうと決めていた」と武史騎手らしい思い切りでアンモシエラをJpn1戴冠に導いた見事な騎乗を見せてくれた。
 競馬ファンではTwitterで見かけることも多いだろう金色のマスクマン氏も鞍上の意図について賞賛のコメントがあったけどその通りだと思う。別ツイートでは馬場やメンバーの研究の成果だとも。
https://x.com/keiba_maskman/status/1853343568905343282

 次走はクイーン賞。ハンデキャップのためほかに出走する馬次第では57,58kgなんか背負わされる可能性もある。その次は兵庫女王盃で56kg、エンプレス杯は55kg。このローテが一番可能性ありそう。
一応、選択肢としては川崎記念もある。24年の勝ち馬はライトウォーリアだったけど2着馬3着馬はグランブリッジ/アイコンテーラーの2頭。チャレンジするだけの格は手に入れている。川崎記念の開催が4月に移行したことで、サウジドバイに行くような馬が出て来づらいということも目指すだけの理由にはなると思うし、こちらは55kgで出走可能。兵庫は56kgではあるけど基礎が54kgなので。またエンプレス杯は6800万円の1着賞金とかなりおいしいけどオーサムリザルトが出てくる可能性もあり、本当に両睨みでメンツ次第だと思う。同じく、クイーン賞で背負わされるようであればフェブラリーという選択肢も…?


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