NF天栄見学 アシセバイラ

前回> https://hitokuchiblaze.blogspot.com/2023/07/nf.html

 ノーザンファーム天栄の見学をさせていただいたよ、という話。
前々回は天栄見学のマニュアル的なもの、前回はキープスマイリングの見学の話で、今回はもう1頭の見学の話。

 次に会いに行ったのはアシセバイラ。見学の2週間前に東京芝14の新馬戦に出て、スタート良く飛び出し先団で進めて、4角を馬なりで抜け出して「勝った!?」と思ったけど、坂で苦しくなってしまい結果8着。いいセンスは見せてくれて「これなら勝ち上がれるのでは」と思ったものの、まだ足りないところが多いようだった。体力強化のため、天栄に放牧。
 キープスマイリングの厩舎から地図を見てアシセバイラの厩舎へ車で向かう。時間を1頭目で多くとってしまって馬と担当の方をお待たせしてしまったのは申し訳なかった。
 厩舎に入ったとたんからアシセバイラがじーっとこっちを見ていた。耳をピンとこちらに向けて、顔の正面でじーっと。なんてかわいいんだ!英語で言うとHowCute!といったところ。こちらも触っていいですか?と聞くと大丈夫ですよ、とのこと。ありがたく触らせてもらう。やっぱり首筋がなめらかですべすべしていてずっと触っていたい気分。犬を触るのとも猫を触るのとも違う、馬ならではの触り心地だった。キリンとも違うしフクロウとも違うしラクダとも違うし、なんならロバとか乗馬とも違くて。さらに言えば募集ツアーで触らせていただいた1歳馬ともまた違う触り心地。絹のような?プリンのような?触り心地が一番近いかも。しばらく撫でていると、担当の方が「額をこう触ってみても大丈夫ですよ~」と声をかけてくれて、正面からなでたり鼻をもにもにしたり。臭いをかいでもらうために両手を差し出すと、そこに鼻を押し付けてぐいぐい顔を近づけてくるのがとってもかわいい。
 実は家族4人で来ていたんだけど、誰にでも首筋をすりすり顔をぐりぐりという感じのかわいさといえば伝わるだろうか。とても人懐っこく、厩舎でも1,2位を争うアイドルちゃんなのだそう。最初の挨拶の時、これから体力強化に努めていきますよという方針を教えていただいた。

  こちらでもアシセバイラについて質問させていただいた。
・現地(東京競馬場)に行って応援してました。勝てるかと思いました
→直線行けるかと思いましたが、坂で苦しくなってしまいました
・坂がないコースがいい?
→若いうちは戦えそうですが、平坦がいいと思います
・芝?ダート?
→将来的にダートを走りそうですが、やはり若いうちは芝でも戦えると思います
・センスはよく見えた。勝ち上がれそう?
→こういった競馬ができるなら順番は回ってくるでしょう
・いつもこんな感じでかわいい子?
→厩舎のアイドル的存在です。かわいいです。
・次走はどのような予定でしょうか?
→今のところ未定ですので、勝てるように体力強化をしていくところです。
・将来性はどうでしょうか
→もともと牧場からも「スピードがある」と期待されていた子です。乗ってみて、こちらでもいいスピードがあると感じて期待を持っています。1つ勝てれば2つ3つと勝てると思って育てています。

 ・・・と、こんな感じだった。また、6月にデビューできるというのはみんなとても順調に来ているということなのでそれだけですごい。時間はあるのでじっくり育てていきます。
という予定だそう。まったくもって賛成です。もっと成長しますよというコメントもあったし、スピードが豊かで期待しているなど、かなり前向きなコメントを聞けたことはよかったし、次戦は秋以降だと思うけど勝ち上がりを意識してしまう。こちらもお別れの時間が迫ってきたのだが、やはり離れがたい。時間だから離れないとな~、でもかわいいしな~という感じで一歩離れては触り、また一歩離れては触り…という感じだった。終始首をこすりつけ、頭をすりすりしという馬なのでかわいいにもほどがある。そして写真撮るときは顔をこちらに向けて耳をピンと立ててしっかりポーズを決める(カメラやシャッター音が気になるのかな)ので、口取り写真は問題なしだね。一緒に撮りたい。
 最初に会ったとき、一緒に写真を撮るとき、最後に写真を撮るとき、ずっとカメラを見ていてくれたのでいい思い出を残すことができた。めっっっちゃかわいかった。

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