YGG募集雑感の22

YGG22産駒募集雑感

 まず、YGGでの出資を考える前提として
・YGGが完全500口に舵を切ったこと
これが私の中で最も大きな問題。
そしてなぜ問題かというと
 ①YGGが500口に見合う成績ではなく、概算の期待値としては負担額だけが大きくなる
 ②1000口から単純に考えて費用が2倍になるため、悪いところに目をつぶるような応援出資はできない
ということ。
 ①は言葉まんまだけど、今年0勝・3歳世代勝ち上がり1頭1勝ではクラブとしての成績が悪い。すべてのクラブの中で最下位の年になっている。これで1頭500口と言われても。これまでより出資割合に比べて成績がダイレクトに直結してくる負担額になる(何口だろうが率は変わらんけど)。そういった事情と成績を比べれば、簡単に出資に踏み切る状況ではない。
 ②これは①につながることでもあるけど、1000口であれば「これは期待できるから、ここが悪いけどいけるかぁ…」というある意味安易な考えで出資を検討することができた。しかしこういった口数になると「ロマン」とか「応援」とかクラブに対して甘い考えで接することはできなくなる。しっかり自分の好みかどうか、自分の選択基準に沿った馬か、それを期待できるようなクラブ成績か…考えなければならない。
 

 ・ウェルアウェイ
押しも押されもせぬキタサンブラックの子。もちろん字面だけで期待大。リストを見たとき、この子が最大の評価馬だった。馬体やサイズを見たときに変わるかなぁって思ったけど問題なし。

 自分の評価枠の中で合格ラインだったのはこの部分。しっかり送り出しができそうで、トモの力は問題なさそう。成長後の後肢に期待が持てそうだと思う。サイズを心配している人も多いと思うけど、広尾の400kg未満ばっかりのラインナップでも出資できる人だったら全く問題ないと思う。管囲20cmもあれば成長の土台はある。それに、厩舎は大竹厩舎。大竹厩舎はグランベルナデットの出資しかないけど、個人的には武厩舎と並ぶ高評価。もちろんOPリステッド勝てるような馬だからこその良い扱いなのかもしれないけど…勝てる厩舎を選びたいのはもちろんだけど、納得できる厩舎を選ぶことがblazeとしては大事。

 父も文句なし、サイズも文句なし、自分の出資基準もクリア、厩舎も文句なし、母型もSSに相性良い独国血統(Motivatorだけがいいわけじゃないことはみんなご存じだろうけど)。現状のYGG募集場の中では「blazeの基準の中で」最高評価。勝てる馬を選ぶのがもちろん第一目標だけど、勝てないのであれば勝てなくても納得できるような馬に出資することが一番ストレスがない。そういった視点でも今回の募集場でナンバーワン。価格も1980万円で、負担は2倍といえども総額はドライスタウトと同じ。問題なし。

・アヴァマローネ
 募集のリストを見たときはこの子が二番手だった。やはりダート種牡馬に母父
Curlinは気になる。コスタドラーダも気になっていたし(出資はしないけど)、馬体をよく見せるというのは出資するにあたって気にしたいポイントだから。ニューイヤーズデイも現在まで勝ち星は挙げられていなくても気にしている種牡馬。ただ馬体をみてもピンとくることがなかったし、歩様がどこかぎこちないと感じる。出資するにしても急いで判断する必要は全くない。Seattle Slewのクロスが遠くにでもあれば、出資は多少の不安を押してでも出資しようと考えるのだが…。ただ現状は体をよく見せているものの、後ろがまだ発達待ちという感じがする。

・ブルーボサノヴァ
 馬体を見て評価を上げた一頭。しかしながらサンダースノーを全く評価していないので悩ましい。サンダースノーはドバイワールドカップ連覇した馬でバケモノなのは間違いないけど…。サクラヒメも出資スルーしたくらいだし、少なくても父親という理由で出資することはないかな。

 評価しているのがこの部分。バっと張り出していてトモの力強さを予感させる。体にキュっと筋肉が詰まっているような見た目で、ダートの短距離を走りそうな感じ。サンデーついていれば芝でもという感じだと思うけど、普通にA.P.INDYとしてダート走りそう。 
 ただ、やはりサンダースノーを評価していないので産駒成績や本馬の進捗、できれば育成での走っている姿を見て評価したい。

・ブロードハースト
 ひっそりと追加されていたシュヴァルグラン子。リスト見たときは正直「ないな」と思った。なぜかというと、ハーツクライ後継種牡馬を評価していなかったから。ジャスタウェイは微妙。ワンアンドオンリーはまったく走らない。…と思っていたんだけど、完全にスワーヴリチャードにひっくり返された。見る目のなさがよくわかる。そして今後もサリオス・ドウデュースが出てくるしそこがどうかだな。スワーヴリチャードをまったく評価していなかったので、評価を改めなければならない。それはそれとして、シュヴァルグランはどうなのか。やっぱりハーツ後継は怖いので1年待ちたい。もともとが安いのでそんなに高騰しないと思うし。繁殖では3年後を見越して付けないといけないけど、一口は1年ごとに見直す機会があるからね。まだ評価はしない。サンデーの3・4・4はめっちゃ面白いけどね。

 この部分は好き。

・ランウェイ
 落札時点では絶対出資するぜ!と思っていたんだけど…自分のエピファネイア評は全く当てにならないから困る。広尾で出資したアリシアンは芝短距離走っているし、YGGで出資したマロンアルジャンは走るね!と思って複数口いったのに勝ち上がりが難しそうだしダート短距離とかいう合わない×合わないレース走ってるし絶望しかない。そして地方に転厩した。マジかよ、マロンアルジャンまで地方行けちゃうのか…。それはさておき、そんな私がエピファネイア行くぜ!と思ったらそれはそれで怖い部分。行かなくていいかな…って思っているこの子は案外芝の王道距離走っているかも。しかしながら、YGG×田島師はダート短距離を走っている未来しか見えず…。田島師ではればある程度というかかなりYGGの方向を向いて対応してくれそうなところはいいんじゃないかなと思うけど、それでも短距離走ってそうだな。エピファのわりにサンデークロスが発生しておらず、芝王道距離要素が引き上げられていないところも悩ましい。SWクロスでルーラーシップみたいにローカル芝長距離を走れればチャンスありそうだと感じる。それは現状の印象だと真逆なので…どうだろう。

・地方馬
 これまで私は各世代地方馬に1頭は出資してきた。ラッキーミーティア・グリザマリア、ラッキーストーリー、クリスタライズ。「最後のクロフネ」ということでどうしても欲を抑えきれなかったロマン枠のグリザマリアを除けば、YGGの中でもまぁまぁ当たり地方馬を引けているといってもいいと思う。そんな私だけど、今年は地方出資枠は0になりそう。エピカリス、トランセンド、カレンブラックヒル、どれも興味がないので。サイズもさみしい。どの子も門別は佐々木厩舎に入るということが自分の評価枠では唯一の評価点で、そのほかは私の出資する規準には到達していなかった。ぶっちゃけリストの字面を見た時点で興味を惹かれなかったのでこの段に来るまで写真を見ることすらしなかった。トーキーはいい意味で硬さがあってダートっぽいので地方向きだと思う。シュダイカは良馬場より湿った馬場の方が走りやすそう。シンラバンショウは3頭の中では一番惹かれる血統だけど、逆に言えばそれまで。 

 結論としてはウェルアウェイに1頭入魂という形。500口で先行満口であれば1000口に拡大してくれるんじゃないかなーなんて甘い考えを持っているので、あわよくばの2口で申し込みする予定。2口=1口2頭分と考えれば2/500でも問題ないし、甘い見立て通りに2/1000になってもOKという構え。もちろん500口のままで外れる可能性だってあるし、500口のままで調整されて1口に収まる可能性もある。そういう見通しで2口予定。
 ウェルアウェイであれば現実的な活躍の期待値と、活躍できなくても自分の出資基準で選んだ馬だから後悔しないという自信とが釣り合う形になると思った。こんなことを書いているものの、やはり周りには左右されずに自分の出資基準を持っておくのが一番後悔せずかつ楽しむための土台になるのではないかと思う。

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